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膵臓疾患
1.膵炎
 前屈位で軽減する心窩部痛や背部痛が特徴的で、原因としてはアルコール過飲・胆石が最も多く、特発性(原因不明)・自己免疫などの場合もあります。膵臓の自己消化(膵臓で作られる消化酵素が膵臓自身を攻撃し、さらには全身的な有害反応をきたす)という機序によって起こります。中等度以上の急性膵炎は長期の入院を要することも多く、重症化すると死亡率が高いので注意が必要です。膵臓が硬くなり、石灰化(石ができる)を生じたものは慢性膵炎といわれ、持続する痛みや消化不良・糖尿病などの膵機能低下を招きます。
 アルコールによるものは禁酒、胆石によるものは手術が第一選択の治療となります。
2.膵腫瘍
 膵がんは年々増加傾向にあり、消化器がんの中でも最も治療に難渋するがんのひとつです。進行すると黄疸・腹痛で発症しますが、早期に見つけるのが困難です。治療は手術のほか、放射線療法、化学療法を組み合わせて行いますが、胆道がん同様に、状態によってはエコーや内視鏡を用いた黄疸をとる治療などにとどめることもあります。
他に、比較的稀な膵臓の腫瘍として、嚢胞性膵腫瘍、ホルモン産生腫瘍などがあり、手術の適応になりますが、いわゆる膵がんに比べるとたちがよいのがふつうです。