上部消化管内視鏡検査時に静脈内鎮静法<セデーション>が可能となりました

2024年7月12日

上部消化管いわゆる胃の検査には胃X線検査と胃内視鏡検査があります。
胃内視鏡検査時に静脈内鎮静法~セデーション~が可能となりました。
セデーションの料金は3,300円(税込)です。

1セデーションとはどんなものですか?
(1)鎮静剤を使用して、内視鏡検査を行う際の苦痛や不安を少なくする処置です。
   会話ができる程度にぼんやりとした状態で検査を受けることが適切で安全な鎮静度合と
   されていますので、完全に眠る状態での検査ではありません。
(2)通常の方法では嘔吐反射など苦痛が強くお辛い方で、ご希望される場合には鎮静剤を
   用いての検査も可能です。

2セデーションはどのようにして行いますか?
   セデーションに使用する鎮静剤の使用量は必要最低限の量から使用し、鎮静のかかり具合を
   評価しながら調節します。但し、常用されているお薬や体質によって、期待する効果が
   得られないこともあります。

3セデーションを利用するにはどんな手続きが必要ですか?
(1)胃内視鏡県の実施にあたっては「問診票」「同意書」を提出いただきますが、セデーション
   実施時には、専用の「問診票・同意書」を追加でご提出いただきます。
(2)下記の項目に該当される場合は、鎮静に伴う合併症のリスクが高まるとされていますので
   お勧めしません。
   ・心疾患 ・慢性閉塞性肺疾患/睡眠時無呼吸症候群 ・慢性腎不全 ・肝硬変
   ・重症筋無力症 ・高齢者(70歳以上) ・妊娠中/授乳中
   また、「問診票・同意書」でご申告いただいた内容によっては、セデーションを利用できない
   ことがあります。

4セデーションを利用する際の注意事項はどんなことですか?
(1)実施日当日には、自動車、バイク、自転車の運転はできません。また、検査終了後1時間前後
   院内のリカバリールームでの経過観察が必要です。
   その後も、ふらつきや頭がぼんやりすることもありますので、重要な会議の参加や危険を伴う
   作業はおやめください。
(2)セデーションを実施する場合、稀に呼吸抑制や血圧低下等の副作用が生じることがあります
   ので、その際には入院加療が必要になることがあります。